YAECAの自由の布と牛窓

1920年代、ガンジーはインド独立運動のなか「自分達が纏う衣服のための糸を自らの手で紡ごう」と運動を起こした。その運動は、大きなうねりとなり独立のシンボルとなったのが「カディ」だった。「カディ」は「自由の象徴」として今日まで受け継がれている。糸を紡ぐことからはじまり、糸巻き・糸引き職人など数々の手仕事を経て最終的に機織職人の手織りで完成する。時間と手仕事で大切に織られた自由の布でYAECAのカディは出来上がっている。

2020年の春、社会はとても不安定な状況に変わってしまった。多くの人が自宅で過ごしている中、牛窓の風景とカディに込められた思いを届ければ、何か不安な日常が少し和らぐのではないかと思い、タブロイド新聞型のDMを発行した。御茶屋跡でオンラインを中心とした展覧会ではあったが、社会が落ち着いた時に、また牛窓を目指してもらえればと思い、開催した。

(撮影場所:牛窓、灯台、前島、街角ミュゼ牛窓文化館、御茶屋跡)

「風の便り」
Published on June 2020
Model / LUCA
Photography / Takahisa Suzuki
Art direction & Design / Takahisa Suzuki
Support / YAECA & OCHAYA-ATO

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